松本零士のサクセロイド

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コミック  |

セクサロイド

著者 ページ数 クチコミ評判
松本零士 160ページ ★★★★☆

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1969年7月21日 月面征服とともに人類の未来は無限大にまで広がる可能性をもったのだ。

だが未来永却絶対に征服できないものがある。 それは……人類自身だ。

そして、2222年 ユキ7号という名の性的な能力を持つロボット「セクサロイド」が誕生する。セクサロイド・ユキは任務中に知り合ったシマに恋をしてしまう。そして、ユキとシマの2人はスパイとして国策の舞台で活躍していくことになる。

巨匠・松本零士が描くこの作品は『宇宙戦艦ヤマト』のスターシャ、『銀河鉄道999』のメーテルなど松本零士シリーズの美女の原点とも言われている。誰をも魅了するユキだが、それは松本零士本人も例外ではない。

「セクサロイド」は私の夢でありました。この夢は頭の中で今も元気であります。元気なので、又頭から外出しそうであります。(セクサロイド(1) 冒頭より引用)

2人の結末はいかに!?

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コメント (4件)

TAKAHIRO

セクサロイドというだけあって、セックスシーンも出てくる。かといって萎縮症しないでほしい。その描写たちにエロさは微塵も感じず、美しいという感想が真っ先に出る。暗黒の宇宙のなか、恍惚な表情を浮かべる女たちは生命の原子をみるような荘厳さと、気高さに満ち満ちているのだ。

中人

衛生からのビーム照射で日本人の皆殺しを図るカミヨ計画をストップさせるというのがメインストーリー。 主人公シマとセクサロイドのユキはスパイとして黒幕に迫っていく。 この漫画なにがすごいかというと、黒幕らを支える思想のえげつなさです。 こいつら、デスラーよりも危険ですよ!

タカシ

松本零士のメインテーマの一つが、人間と機械という問題です。たとえば銀河鉄道では機械の体を貰いに行くことにをいささか切なげに描いておりました。機械の体問題のコインの裏側が、このセクサロイドといったところでしょうか。セックスという人間の究極問題を導入したからこそ、描くことが出来た濃密な哲学が詰まっています。

ファン

大の松本零士ファンですが、この本は他のどの作品にもまして、氏の作品群を語るとき重要なものだと思っています。主人公シマは、後の宇宙戦艦ヤマトでの島大介の原型となっていたり、松本零士自身が自分の理想とかたるセクサロイドの造形は、メーテルらのもとになっているのは明らかでしょう。是非松本零士入門に読んで欲しい。

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