著者 |
ページ数 |
クチコミ評判 |
堀辰雄 ほり たつお |
93ページ |
★★★★☆ |
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最近話題の映画に大きく影響を与えた一冊
活字中毒ともいえる読書愛好家の私は、日々多種多様なジャンルの書籍を乱読しています。その中でも、やはり日本の純文学を読みというのは格別な楽しみがありますね。そんな訳で手に取ったのがこの書籍、掘辰雄の「風立ちぬ」です。
美しい高原の中に建てられたサナトリウムを舞台にして、主人公とヒロインが死の影に怯えながらも、信頼し合って生きていく姿を描いた純文学作品です。
読んでみてまず思ったのは、文体の独特の美しさですね。舞台となった軽井沢の風景が、まるで目の前に浮かんでくるように美しく描き出されていました。情景が容易に想像でき、軽井沢に行ってみたくなりました。
結核に侵されて死を待つヒロインと主人公の心情の微妙な変化が、巧みに描写されていて、引き込まれました。彼らが心に葛藤を抱えながらも、最後までお互い寄り添っていこうという姿が感動的でしたね。
戦前の作品でありながらも、現代の私たちにも十分共感できる純愛ラブストーリーだと思います。この書籍では、生と死という重いテーマを取り扱っていますが、主人公とヒロインの関係や内面が丁寧に描かれているため、すっきりと余韻のある読後感です。人間の生と死、人を愛するということを考えさせる内容の文学作品でした。
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ふむ~
ZEROW